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岐阜女子今昔物語  原点

2016.01.23
岐阜女子今昔物語  原点


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2015年の高校バスケットボール界の総決算、ラストを締めくくったウインターカップ。
男女ともに、今大会は、記録と記憶に残る大会となった。
女子は岐阜女子の初優勝というエンディング。


今年は、インターハイ、国体と桜花学園と決勝で争い、いずれもロースコアのディフェンス勝負。
2大会ともに僅差で桜花の後塵を拝していた岐阜女。
今大会も苦戦を強いしられながらも、2強が決勝のステージへと駆け上がった。

ともに好ディフェンスの前に、なかなか得点が伸びなかった。
3Qまでの劣勢から、岐阜女反撃の狼煙が上がる。
桜花のファウルトラブルもあったが
4Qはカッティングから、村瀬がキックアウトして田中、伊藤のスリーでじわじわと詰め寄る。
耐えに耐えてのディフェンスから、土壇場で鮮やかな逆転劇。

最後のタイムアウトでは、岐阜女の応援席に優勝用のテープが回された。
ついにその時はやってきた。
コート上もベンチも、応援席も歓喜と興奮が交錯する。
ついに、創部39年目で岐阜女の夢が叶った。





さかのぼること30年以上前の代々木第二体育館。

その時はまだ全国大会に出てない岐阜女・安江先生が観客として選手たちを連れて、
春の高校選抜(今のウインターカップ)のコートを見すえていた。
その時まだ学生だった私が、今は亡きライターの別所さんの指示で会場に来ている観客からコメントを聞いていた。
偶然、フロアに近い席に陣取っていた安江先生に声をかけて話しをうかがい
「いつかコートに立つ日を夢見て」という囲み記事を書いた。
原点は観客席だったのだ。


選抜のメイン会場が東京体育館に変わり、開催時期も春から冬に変わり、
岐阜女子も全国の常連チームに成長。
初めて決勝のセンターコートに立った日、
安江先生から今でも、胸元のポケットにあの記事に入れていると聞き、胸を熱くした。


決勝で対戦した高校界の女王とはインターハイ、国体とも僅差で破れていた。桜花の3年連続全タイトルの9冠、
男女通じ最多の21回目の優勝、全国優勝トータル60回目と数々の記録を阻止したことになる。
試合内容も、劣勢から土壇場での逆転勝ち。実にドラマチックだった。
もちろん、桜花のプレッシャー ははかりしれないものがあった。

それ以上に岐阜女子の最後まて諦めない、信念、執念は凄まじかった。
こんな勝ちかたがあるのか。




閉会式直前に、安江コーチに声をかけて握手をかわす。
「先生、あれ(記事のコピー)まだ持ってますか?」

『持ってるよ(ニッコリ)
また泣かせるなよ!』
眼鏡の奥に光るものがのぞいた。


コート中央では、インタビューを受ける岐阜女の選手たちが
かわるがわる
『めっちゃうれしい!』

を連呼している。

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過去、こういう観客席での出会いから全国優勝にたどり着いたチームはいなかった。
まさに、ミラクル。
長年やっててきたからこそのめぐりあわせ。取材冥利に尽きる出来事だ。

今大会もチームで観戦にやってきたチームがスタンドに多く見受けられた。
いつの日か、もしかしたら、
東京体育館の観客席にもそんな全国優勝を夢見て、将来現実のものにするチームがいる.かもしれない。
次に“夢”をつかむのはあなたたちの番だ。


清水広美
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